
皆さんこんにちは!
宮崎市郡司分できゅうりを育てている農家の
VIVA DaD、更新担当の中西です!
~環境×給液×整枝×出荷~
きゅうりはスピード勝負の作物。**環境(温湿・風)×給液(EC/pH・タイミング)×整枝(果負担の配分)×出荷(温度管理)**が揃うと、収量と品質は一気に安定します。ハウス土耕・養液いずれでも再現しやすい“現場の型”をまとめました。✨
単為結果性が基本(受粉不要)。節成り・曲がりにくさ・耐病性で選ぶ。
作期は地域とハウス性能で調整。高温期=遮熱/換気重視、低温期=保温/地温重視。
土耕:pH5.8〜6.5、塩類過多の圃場は前作残肥の洗い出し→元肥は控えめ。
養液:スタートEC1.5〜2.0 mS/cm目安、pH5.8〜6.3。*品種・生育で微調整。
地温:20〜22℃が根のご機嫌ゾーン。ベッド・畝のマルチ/加温/潅水温で調える。️
日中:24〜28℃/夜間:**16〜20℃**を目安に。
VPD(葉裏の乾き具合)は0.5〜1.2kPa帯が安定。加湿し過ぎはべと病の誘因。
換気→遮光→霧散水の順で過昇温を抑える。CO₂施用は朝の同化ピーク中心に。
日射比例潅水を基本に、朝は控えめ→昼ピーク→夕方切り上げ。
ECは樹勢と果負担で上下させる(樹が走る=上げる/硬すぎ=下げる)。
Ca/微量要素はローテで。急な乾湿差は曲がり・尻細りの原因に。
1本仕立て+つる下ろしが長期安定の基本。
1〜5節は雌花・側枝を整理→根張り優先。以降は側枝1〜2葉で摘心。
果数管理:若木は隔節着果、樹が乗ったら連続着果へ。
摘葉は下から古葉を少しずつ(一気に抜かない)。クリップ・フックはたるみゼロで。
べと病:葉に黄緑斑→換気・除湿、早期防除。
うどんこ:白粉状→風通し改善、薬剤ローテ。
斑点細菌病:水滴で拡大→散水時間の見直し。
ハダニ・スリップス・アブラムシ:黄色/青色粘着板+天敵/選択剤で早期対応。
ラベル遵守・希釈・間隔厳守。防除記録は次作最大の武器。
サイズ:一般規格はL(21〜23cm)中心。若どりで曲がり・尻細りを回避。
収穫時間:朝どれで熱負荷を最小化。
予冷:10〜12℃・高湿度でクールダウン(低温障害を避ける)。
包装:水滴NG、結露防止の温度管理→袋/トレー詰め→日付・ロット印字。️
日次:葉色・果色・先端の伸長、潅水ログ、ハウス温湿CO₂。
週次:摘葉・つる下ろし、フィルタ掃除、粘着板更新、歩留まりレビュー。
月次:EC・pHトレンドと収量/規格率の相関をチェック。
まとめ
きゅうりは**“リズム”の作物**。環境→給液→整枝→収穫→温度管理を同じ順番で回すだけで、曲がりと不ぞろいが減り、箱の満足度が上がります。次の一手は朝どれ→即予冷の導線づくりから。✨