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月別アーカイブ: 2025年6月

VIVA DaD日誌~宮崎・郡司分のきゅうり栽培術~

皆さんこんにちは!

 

宮崎市郡司分できゅうりを育てている農家の

VIVA DaD、更新担当の中西です!

 

 

宮崎・郡司分のきゅうり栽培術:苗から収穫まで、丁寧に育てる一果一心


前回は「土づくり」や「環境」についてお話しましたが、今回は実際の栽培工程を詳しくご紹介します。

一本のきゅうりが実るまでには、たくさんの愛情と繊細な管理が詰まっています。


苗づくり:ここから勝負は始まる

 

きゅうりの栽培は、健全な苗づくりが第一歩。


郡司分では接ぎ木苗が主流で、台木にはウリ科の強健な根を持つ植物(例:カボチャ系)を使用し、病気への耐性を高めています。

  • 育苗期間:約25日

  • 管理温度:昼25〜28℃、夜18〜20℃

  • 光と水を調節して「締まりのある苗」に

葉の色・茎の太さ・根の活力。どれも見極めて定植のタイミングを見計らいます。


整枝と摘葉の職人技

 

きゅうりは、成長の早い作物。

放っておくとツルが絡み合い、日照不足や病気を招くことも。だからこそ、こまめな整枝・摘葉作業が肝になります。

  • 主枝と側枝のバランスを見ながら整枝

  • 古い葉は早めに摘み、通風と光を確保

  • 実の付き具合を見て着果調整(1節飛ばし、2果制限など)

この作業は毎日欠かせません。熟練農家ほど、きゅうりの“顔”を見ただけで何をすべきか判断します。


水と肥料の“さじ加減”がプロの技

 

水を与えすぎれば実が水っぽくなり、足りなければ実が細くなる。


肥料のタイミングも成長ステージによって変わるため、「その日、その株の状態」に合わせた対応が求められます。

  • 朝と夕方にハウスを巡回し、葉のツヤや張りをチェック

  • 液肥は点滴チューブで微量制御

  • 極端な気温変化には葉水や遮光で対応

まさにきゅうりと対話する日々です。


収穫はスピード勝負!朝が勝負どき

 

きゅうりは1日で3〜5cm伸びることもある野菜

だから収穫はとにかくタイミングが命。理想のサイズ(18〜22cm程度)を狙って、朝早くから収穫を行います。

  • AM5:00〜6:30:ヘッドライトを付けて収穫スタート

  • 収穫後すぐに選別・冷蔵へ

  • 見た目・重さ・太さを細かく選り分けて出荷

新鮮さが命だからこそ、スピードと正確さが問われる工程です。


一本のきゅうりにこめる誇り

 

郡司分の農家たちは、ただ“作物を育てる”だけではなく、**「誰かの笑顔に繋がる一品を育てる」**という気持ちで日々きゅうりと向き合っています。

スーパーや市場で手に取られるその一本の裏側には、数えきれない工夫と情熱、そして自然との共生があります。


さいごに

 

宮崎の地、郡司分で育ったきゅうりが、全国の食卓に並び、シャキッとした食感とみずみずしさで「おいしいね」と言ってもらえる瞬間が、何よりのやりがいです。

これからも土と対話し、作物と向き合いながら、「日本一のきゅうり」の名にふさわしい味を追求してまいります!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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VIVA DaD日誌~きゅうり栽培の土台~

皆さんこんにちは!

 

宮崎市郡司分できゅうりを育てている農家の

VIVA DaD、更新担当の中西です!

 

 

 

宮崎・郡司分から全国へ!日本一のきゅうり栽培、その土台とは


実は、宮崎県は日本一のきゅうり生産県

その中でも郡司分は、恵まれた地形と気候、そして技術力を武器に、品質の高いきゅうりを安定して出荷しているエリアです。

今回は、そんな郡司分のきゅうり栽培の“基本のキ”ともいえる、**「環境」と「土づくり」**についてご紹介します。


宮崎県はなぜきゅうり日本一なのか?

 

宮崎県では年間を通じて温暖で日照時間も長く、促成栽培に最適な環境が整っています。

特に宮崎市南部の郡司分は、霧島山系から流れ出る良質な地下水と、水はけの良い地質が特長。

・冬でもハウス内の温度が下がりにくい
・湿度が安定し、病気のリスクが低い
・風も穏やかでハウスが長持ち

といった自然条件に恵まれています。


土づくりは「命のベッド」づくり

 

どんな作物も、まずは**「土づくり」が命**。きゅうりは特に「根の張り」が品質に大きく関わるため、根がストレスなく育つ土壌環境が必要です。

◎基本の土壌改良

  • 堆肥(牛糞や完熟鶏糞)をたっぷり入れ、団粒構造を強化

  • 微生物資材(納豆菌系、放線菌など)を加え、土壌中の微生物バランスを整える

  • pH調整:酸性土壌を石灰などで矯正し、pH6.5前後に保つ

 

◎養分の見極めがカギ

過剰施肥は、きゅうりの「ツルボケ」や「苦味」につながります。
そのため、施肥設計には毎年土壌診断を実施し、適正な窒素・リン酸・カリ量を調整。必要最低限の施肥で“本来の旨さ”を引き出します。


ハウス設計も「きゅうりのため」に

 

郡司分の農家ではほとんどがハウス栽培。施設内は遮光率・通気性・温度湿度のバランスを考えた設計になっており、**夏でも冬でも“きゅうりにとって快適な環境”**を作り出しています。

  • 夏は遮光ネットやミストで温度を下げ

  • 冬は重油や電熱ヒーターで温度を保ち

  • 換気扇で常に空気の流れを作る

こうして365日、“旬の味”を守っています。


地元の誇りを胸に

 

郡司分には、「どうせ作るなら“宮崎らしい”きゅうりを」と品質にこだわる農家が多く集まっています。

見た目の美しさだけではなく、「歯ごたえ・みずみずしさ・ほんのりとした甘み」を追求し、全国の市場から高い評価を得ています。


次回予告

次回は、郡司分流の「苗づくり」「摘葉」「整枝」「収穫」など、きゅうりを育てて実を結ぶまでの“日々の作業”について詳しくご紹介します。


きゅうりがどんな想いと工夫のもと育てられているのか、その裏側をぜひ覗いてみてください!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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