
皆さんこんにちは!
宮崎市郡司分できゅうりを育てている農家の
VIVA DaD、更新担当の中西です!
実は、宮崎県は日本一のきゅうり生産県。
その中でも郡司分は、恵まれた地形と気候、そして技術力を武器に、品質の高いきゅうりを安定して出荷しているエリアです。
今回は、そんな郡司分のきゅうり栽培の“基本のキ”ともいえる、**「環境」と「土づくり」**についてご紹介します。
宮崎県では年間を通じて温暖で日照時間も長く、促成栽培に最適な環境が整っています。
特に宮崎市南部の郡司分は、霧島山系から流れ出る良質な地下水と、水はけの良い地質が特長。
・冬でもハウス内の温度が下がりにくい
・湿度が安定し、病気のリスクが低い
・風も穏やかでハウスが長持ち
といった自然条件に恵まれています。
どんな作物も、まずは**「土づくり」が命**。きゅうりは特に「根の張り」が品質に大きく関わるため、根がストレスなく育つ土壌環境が必要です。
堆肥(牛糞や完熟鶏糞)をたっぷり入れ、団粒構造を強化
微生物資材(納豆菌系、放線菌など)を加え、土壌中の微生物バランスを整える
pH調整:酸性土壌を石灰などで矯正し、pH6.5前後に保つ
過剰施肥は、きゅうりの「ツルボケ」や「苦味」につながります。
そのため、施肥設計には毎年土壌診断を実施し、適正な窒素・リン酸・カリ量を調整。必要最低限の施肥で“本来の旨さ”を引き出します。
郡司分の農家ではほとんどがハウス栽培。施設内は遮光率・通気性・温度湿度のバランスを考えた設計になっており、**夏でも冬でも“きゅうりにとって快適な環境”**を作り出しています。
夏は遮光ネットやミストで温度を下げ
冬は重油や電熱ヒーターで温度を保ち
換気扇で常に空気の流れを作る
こうして365日、“旬の味”を守っています。
郡司分には、「どうせ作るなら“宮崎らしい”きゅうりを」と品質にこだわる農家が多く集まっています。
見た目の美しさだけではなく、「歯ごたえ・みずみずしさ・ほんのりとした甘み」を追求し、全国の市場から高い評価を得ています。
次回は、郡司分流の「苗づくり」「摘葉」「整枝」「収穫」など、きゅうりを育てて実を結ぶまでの“日々の作業”について詳しくご紹介します。
きゅうりがどんな想いと工夫のもと育てられているのか、その裏側をぜひ覗いてみてください!
次回もお楽しみに!