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皆さんこんにちは!
宮崎市郡司分できゅうりを育てている農家の
VIVA DaD、更新担当の中西です!
~変遷~
目次
戦前から戦後の高度経済成長期にかけて、きゅうりは主に露地栽培で育てられていました。
地元消費が中心で、市場は地域の青果店や行商が担う。
品種は在来系が多く、曲がりや大きさにばらつきがあるのが当たり前。
栽培は季節に大きく左右され、夏場がピーク。
農家にとっては「地元の食卓を支える野菜」として、家庭菜園的な延長での営みも多かった時代でした。
昭和40年代以降、都市化と人口増加に伴い、きゅうりの需要は全国的に拡大しました。
ビニールハウスや温室栽培が導入され、出荷時期をずらす技術が普及。
品種改良が進み、曲がりが少なく、日持ちする品種が広まる。
集荷・出荷組合が組織化され、農協を通じて都市部へ大量出荷。
「きゅうりの等級・規格」が明確化し、農家は安定した品質を求められるように。
この頃から、農家は「量と規格を揃えて出す」ことに大きなやりがいを見出しました。
食の多様化・流通の進化により、きゅうり栽培にも新しい動きが生まれました。
長期出荷・周年栽培を目指して、暖房・環境制御の導入。
**養液栽培(水耕・ロックウール)**や、省力的な誘引・摘葉法が広まる。
外食産業やコンビニサラダ需要に合わせ、安定供給と均一サイズが求められる。
パック販売・カット野菜用など、新たな販路が登場。
農家は単に「作る」から「効率と品質を両立させる」方向に舵を切りました。
現代のきゅうり農家は、単なる大量生産から多様な戦略をとるようになっています。
**環境制御システム(ICT)**で温度・湿度・CO₂・日射を自動管理。
ブランド化・地域特産品化(「○○きゅうり」として地域名を冠する)。
規格外品を活用した漬物・加工品・直販など、6次産業化が進展。
消費者の健康志向に合わせて、無農薬・減農薬栽培・有機JAS認証が注目される。
SNSやECでの直販により、農家自らが情報発信し、ファンづくりも可能に。
きゅうり農家の歴史は、
露地栽培の時代(地域消費中心)
施設化と市場拡大の時代(大量流通へ)
効率化と高付加価値化の時代(外食・加工需要対応)
多様化とブランド化の時代(ICT・直販・6次化)
という流れで進化してきました。
きゅうりはどの時代も人々の食卓に欠かせない野菜であり、その背景には農家の絶え間ない挑戦と工夫がありました。
今後は、環境負荷を減らしつつ、高品質を安定供給できる仕組みづくりがより重要になっていくでしょう🥒🌱✨